中に入れる商品を際立たせるには、商品にピッタリ合うオリジナル箱を作るのが効果的です。
合わないサイズの箱を使ってぶかぶかだったりすると、中で商品が動いてしまったり、
何となくしっくりこないなど、もったいないことになりかねません。
愛情込めて作った商品に対しては、それを入れる箱までこだわると、手に取ったお客様が
作り手の愛情を感じ取って、より愛着を持って商品を使ってくれると思います。
自分の商品に合った箱を見つけようとする時、ぴったり合う箱を見つけることは実は意外と困難です。
高さがもう少し必要だったり、
縦方向はピッタリだけど横方向が長すぎたり、
紙の厚さや色味が好みではなかったり、
ちょうど良い箱があったけど、注文単位(ロット)が大きかったり。。。
自分だけの箱をオーダーメイドすることは、箱屋さんに頼めばもちろん簡単に作成出来るのですが、
例えば、その商品は1回きりしか販売しないとか
初めて売る商品だから最初は様子見で少ない数で十分だったりとか
商品のサイズの種類が多くて、1種類に絞れないとか
作成する数がそれほど多くない小ロットの場合、オリジナルの箱を作ろうとすると
箱1個の単価が割高になってしまいがちです。
通常箱を作る時は、「抜き型」という下の写真のような型を作ります。
この抜型を機械にセットして紙を機械に通して箱の形に型抜きします。
抜型代は会社によっては作成代に含まれていることもございますが、
通常は初回にかかってくる費用になります。
1度抜型を作れば、リピート生産ではその抜型を使うことができるので
2回目以降は型代はかかりません。
抜型代はサイズや箱の形にもよりますが、約2万円~6万円位かかります。
50個だけ箱が必要な方にとっては、初期費用だけで数万円というのは大きな負担ですよね。
また、機械に紙を通す料金も”一式”必要になります。
この料金は、実は1枚でも1000枚でも同じ価格です。
例えば、機械に紙を通す料金が一式15000円なら、
100個の注文では1個当たり150円、
1000個のご注文では1個当たり15円となります。
ロットが多い方が断然安いのです。
抜型を使って作る箱は、注文ロットが多い時にお勧めしております。
では、ピッタリサイズの箱を10個だったり50個だったり小ロットしか必要のない場合はどうすればよいのか?
それは、抜型が必要のないC式箱(蓋と身の被せタイプの箱)を作るのが一番おススメです。
向町紙工では、昔からある簡単な仕組みの機械を使ってC式箱を作ることができます。
古い機械でも常にメンテナンスをすることによって、安く良い製品をご提供しています。
C式箱は、紙を四角く切り出すところから始まります。
お客様が選んだ紙の素材、厚さ、サイズを見て職人が設計図を作ります。
紙の種類や厚さはいろいろとありますので、何パターンもの設定から最適な寸法を算出します。
断裁作業の後は、スジ押し加工になります。
箱を90度に曲げるときに紙が綺麗に折れるようスジを入れていきます。
スジは蓋と身、合計8本入れます。
厚紙用のスジ押し機なので、太くスジが入ります。
スジの太さは紙の厚さによって調整しています。
スジ押しした上記のような紙を「角切り」という機械に4か所通すと
箱の形に仕上がります。
そのままの状態での納品が一番安いのですが、組み立てた状態で納品してほしい
という場合は、弊社で箱をステッチ止めして納品しております。
「ステッチ止め」というのは簡単に言えばホチキス止めです。
ただ、弊社のステッチ止めは下の写真のように人の背丈ほどの大きな機械で
太い針金を使って箱を組み立てていきます。
針金は市販のホチキスよりかなり太く、色は銀色と銅色があります。
C式箱の作り方を理解していただくと分かるように、
この箱はほとんど手作業で作られています。
なので小ロット向きの箱なのです。
抜型で作るC式箱との違いについてはこちらのページをご覧ください⇒
箱に印刷を入れることもできます。
しかも1個から入れることが可能です。
(もちろん、ロットが多い方が単価は安いですが。。。)
小ロットなら、箔押印刷(印刷部分がへこみます)やシルク印刷(大きいサイズの印刷でも安いです)がおススメです。
印刷について詳しくはこちら⇒
C式箱に興味を持っていただけた方はぜひ下のページもご覧ください。
オンラインショップに購入ページがありますので簡単に注文ができます。
箱を1個~10個注文したい方↓↓↓
箱を50個、100個、200個、300個の単位で注文したい方↓↓↓
箱についてご質問がある方、注文方法がよく分からない方はお気軽に向町紙工へお問い合わせください。